公認会計士(会計士補)の資格と仕事内容
平成21年度税制改正対応!よりわかりやすいテーマ別収録に!事業承継税制などの最新情報も追加。
実務家が切望する「こんなとき」「あんなとき」のために必要な知識をコンパクトにまとめて解説。
レビューを見る
大手監査法人というステイタス組織で働く資格を得るための難関資格
試験の概要
受験資格
大学2年以上在籍(44単位以上取得)者
試験日
短答式 → 5月下旬
論文式 → 7月下旬
試験科目
短答式 → 会計学(簿記、財務諸表論、原価計算、監査論)、
商法論文式
(必須)会計学、商法、
(選択)経営学、経済学、民法から2科目
試験傾向
高度な論理的思考能力、暗記力、情報処理能力が必要
合格率
短答式と論文式(短答合格者のみ受験)で各々3~4倍の競争率。
二次全体の合格率は7%前後
公認会計士(会計士補)になるには
1年半の予備校通いで1発合格が最速コースだが困難。平均的には1日8時間以上の勉強漬け生活を3~4年続けて合格。
働きながらはまずムリなので、誰かに経済的パラサイトできる環境が必要。
合格者の8割ほどは20代だ。30歳を超えると、大手監査法人への就職も難しくなる。
体力まかせで受験勉強をねじ伏せられる若さが有利。
合格者の4分の1は慶応と早稲田の卒業生&学生。他は中大や東大などが強い。
目安としては、入試偏差値65前後の大学合格者同士が数倍の競争率で椅子を争っ試験だといえそうだ。
三次試験も約2倍の倍率があるが、案ずるほどではない。
不合格者は仕事が忙しすぎて準備不足だったケースが主流。一次試験は一般学力考査で、大学卒業者(所定の一般教養科目の取得者)は免除される。
公認会計士の試験合格者は急増している
試験制度改革とは少し違う流れで、合格者定員が急増する見込み。
すでに増え始めており、数年内に倍化するだろう。
今のところ受験者数も増えているので合格倍率に激変はないが、今後はわからない。
今より受かりやすい試験になっていく可能性は大である。
有資格者の既得権が薄れるだろうになぜ?
その第一の理由は、アメリカからの外圧の対抗策だとの説。
たとえば
「USCPAにも監査もさせろ」
といった外圧があった場合、日本の会計士数が少ないままだと反論ができなくなるからだ。
公認会計士(会計士補)の仕事
公認会計士は弁護士、医者とならぶ三大ステイタス資格職のひとつであり、取得難易度においても司法試験、国家公務員I種とならぶ三大難関試験のひとつである。
なのに会計士や会計士補たちに仕事の実感を聞いてみると、あまり快活な答えが返ってこない。
「思ってたよりおもしろくないですよ」
という感想が、特に若手に多い。
会計士二次試験の合格者たちの大半は大手監査法人に就職する。
そこで会計士の独占業務である会計監査に携わる。
「監査」とは、例えるならば医者の健康診断書の発行業務に近い。
会計士は人間のかわりに一定規模以上の大企業を相手にし、その経営面の健康状態を主に帳簿類の数字データから読み取っていく。
そして、「この患者は健康ですよ」=「ちゃんと合法的な会計をしてますよ」
と公的に証明する。
いわば会計士の役割は大企業のお目付け役なのだ。
健全な企業会計なくしてはその企業の株の購入を考える投資家が判断できないわけで、株式市場の健全な発達も望めない。
お目付け役の責任は社会的にも重く、やりがいも本来は十分にあるはずなのである。
なのに当人たちが「おもしろくない」と漏らしてしまう理由は、仕事の相手があまりに大きすぎる点にあるようだ。
つまり、監査する大企業が「大」であるだけに、扱う書類やデータの量も膨大。
必然、監査は数人から数十人のチームでなされ、会計士個人は全体の仕事の中の一部のみに関わる歯車になりがちなのである。
細かな数字の確認や集計ばかりの単純労働がメインとなり、「創造的な仕事というには程遠い」という。
監査をしなければ税理士と同じ
もちろん、そうした監査業務もチームの長になれば全体を俯瞰する高度な仕事となる。
だが、それでも実際はお目付け役としての手腕を十分には発揮できないという。
これはマスコミからもよく批判されている、「会計士と企業との癒着」「会計監査の形骸化」といった問題である。
「癒着」は論外で例外的だとしても、「形骸化」のほうは一般的だ。
志ある会計士が企業の粉飾決算などを発見しても、さまざまなプレッシャーでそれを公表しにくい。
現実的には企業や大蔵省と「なあなあ」関係の監査を甘んじざるをえないケースが多い。
会計士業界も体質改善に取り組みはじめたとはいえ……なのである。
監査以外の会計士の業務には、MAS(マネージメントサービス)と呼ばれる経営コンサルティング、税務などがある。
MASは資格がなくてもコンサル会社他でできるし、税務は税理士の業務と同じ内容だ。
わざわざ難しい試験を突破するだけの意味は、やはりまともな監査ができてこそにある。
監査法人の世界の実情
| 入社前 | 入社後 | |
|---|---|---|
| かなり高度な頭脳労働だろう! | 仕事 → | 単調な数字あわせばっかりだ |
| サムライ業は実力世界でしょ! | 出世 → | 年功序列世界だったのか |
| 徹夜も覚悟できてるぞ! | 忙しさ → | こないだ「経理士さん」って言われちゃった |
| 弁護士より儲かるらしいよ! | 収入 → | 都銀のやつのほうが儲かってるなあ |
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:ビジネス・金融系の資格
トラックバック(0)
http://blog.shigoto-shikaku.com/mt/mt-tb.cgi/2776



