MBAを取得する人はどんな人(人種)?
本書は会社の値段が決められる仕組みを解明しようというものである。「投資活動の基本原理は意外に単純だ」と割りきり、核心部分だけをしっかり掴まえ、後はひたすら現場感覚で常識的に考える。
そういうアプローチにより、ファイナンスやM&Aの世界が目鼻立ちすっきり見えてくる。これが著者の考える実務の視点である。
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天より高いプライドから発する上昇指向の塊たち
MBAを取得し、その後のキャリアに生かしている人たちのパーソナリティーは強烈だ。
良く言えば高い向上心とパワフルな積極性、悪く言えば人生すべて勝ち負けであるといった我欲が、たいてい顔に表れている。
MBAのハードな授業をクリアするにも、そうしたタイプが向いている。
英語という障壁をクリアした上で、物怖じをせずに論をぶち、クラスの盛りあげに貢献しなければ落ちこぼれてしまう。
宿舎に戻っても翌日の授業の準備に寝る問を惜しむ、ピッシリと勉強漬けの2年間なのである。
そのあたりを甘くみて、現地で容易に挫折してしまう留学生もけっこういる。
あるいは逆に、MBA取得には成功したものの、プライドばかりが肥大化し、会社組織のなかで浮きあがって挫折するケースも。
MBAのプログラムがいかに実践的でも、それはあくまで机上の学問なのだから。
典型的な取得者像は以下のようになる。
年齢的には20代後半から∽代前半が、取得者のボリューム層。
前職については、金融やIT関連企業などの社員がその職種の継続性を重視して取得するパターンと、エンジニアなどがまるっきりの転身を図るパターンの二通りに大別される。
後者の場合は、職務経験の不足から、企業側からさほどの評価は受けられないかもしれないので、過大な期待は禁物だ。
日本の大学の学歴に関しては、高偏差値大卒ばかり。
「いいBS」では東大京大レベルの出身者や、一流企業、官公庁などからの派遣者を優先して合格させているとも。
学部は経営、商学部出身者が中心。
数学的素養という点で強みのある理系出身者も珍しくはない。
女性MBAについては、志望者も含めてまだ少数派だ。
これは制度に難があるというよりも、彼女らを使いこなせる企業が少ないという問題だろう。
BSで日本人入学枠は減ってきている
海外のBSは、厳しい競争にさらされている。
換言すれば、BSは常に自校にとってメリットのある学生(=卒業後、一流企業に入れそうな学生)を欲しかっているということだ。
本文で触れたように、有力校を中心に、高学歴、一流企業からの派遣受験者は、多少スコアが低くても優先的に合格してしまう。
バブル期に日本人を多く受け入れたのも同じ理屈で、日本経済が斜陽化した近年、多くのBSで日本人入学枠は減ってきている。
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