
行政書士になる人はどんな人(人種)が多い?
行政書士個人のキャラクターもてんでバラバラ、玉石混合の状態だ。
試験が難しくないために、本気でこれを稼業としていない層もたくさんいる。
有資格者全体のなかで、約半数はペーパー行政書士だ。
「より難しい資格試験のステップとして取った層」「取ってはみたが、とても独立する勇気はない層」が大量にいるのである。
行政書士それぞれの人生比較
| グループ | 人生模様 | |
|---|---|---|
| 既得権がっちり派 | たまたまつかんだ地元の建設、運輸業界などとのルートを大事に保ち、あとは自動的に入ってくる定期的報酬で安泰。50代、60代の先生に多し。 | |
| 脱サライケイケ派 | 前職での就労期間に把握した特定業界についてのノウハウを上手に応用。サラリ−マンととしても優秀だったひとがやはり多い。 | |
| 脱サラしょぼしょぼ派 | ひととおりの営業は終え、ぼちぼちだが仕事の依頼もきた。しかし、そこから先が広がらない。サラリーマン的な受身の姿勢を反省中。 | |
| 追加資格取得派 | 「行政書士はダメ資格だった」と、早くも結論。社労士も取って仕事を広げようと思うが。司法書士クラスじゃないと同じでは? | |
| 結局脱落派 | 会社もつぶれそうだし、決断力一発で独立。が、決断力以外の力の使い方がわからなかった。減給したが再就職することに。 |
また、この資格は弁護士、弁理士、公認会計士、税理士なら無試験で登録できるから、「タダでいちおう取っておいた層」も多い。
さらに、司法書士や社労士などの「追加資格でとった層」もいて、こうしたW資格取得の兼業者(行政書士は「副業」)が、全体の4分の1ほど。
となると、行政書士の専業者は残る4分の1程度という計算になるが、この中にはまたさらに、公務員OBたちという存在が含まれている。
行政事務に17年以上従事した公務員は無試験パス。
実際は定年退職後の公務員がこの制度を利用し、「老後の小遣い稼ぎで開業中の層」を形成している。
この層の活気は最低。
専業者の3分の1ほどがこれ。
ということはつまり、「マジで行政書士をしている層」は全体の6分の1程度しかいない、となってしまう。
東京の場合の棲み分け具合だが、地方の場合はさらに「マジ層」が少ない。
「マジ層」の年輩書士の多くは、従来の「代書屋」感覚だ。
建設業界などに張りついてルーティーンな仕事をまわしている人間がほとんど。
逆に若手はそこから疎外されがちなので、新しい分野の開拓に積極的。
「起業家」感覚で金のなる情報収集に意欲的な人間も目立つ。
女性の有資格者も少なくないが、こちらは若くても独立志向がさほど強くなく、「他の資格へのステップ層」が主流だ。
ペーパー有資格者が多い資格の取得について
法律系では行政書士が典型だが、「取得しただけでは何も始まらない」資格や検定はたくさんある。
大学生ならばまだ軌道変更も可能だろうが、社会人の場合は「現状からの逃避のために資格勉強を始める」愚について自覚的であってほしい。
現状を打破するには行動だけではダメだ。同時にしたたかな計算も不可欠なのだ。
「自己啓発」「きっかけ作り」といった自己合理化も危険。
ますます現状打破を難しくさせる思考法である。以上、お節介でした。
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