きゅう師・あん摩マッサージ師・指圧師の資格と仕事内容
よく出題される問題がすぐわかる。どのような「ひっかけ問題」が出題されたかも知ることができる。
○×式よりも実力度がわかる。
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試験概要
受験資格
文部省認定の養成学校で3年以上学んだ者、など
試験日
2月下旬
試験科目
医療概論、東洋医学概論など12科目と、はり理論、きゅう理論、あん摩マッサージ指圧理論のどれか一つ
試験傾向
広範囲丸暗記型、筆記試験のみ
合格率
80%前後
鍼灸あん摩マッサージ指圧師の資格試験の難易度は?
試験は難しくない。試験の数ヶ月前からの集中的丸暗記で対処。
養成学校の入試は、中堅私大以上に難しいところもある。コネ入学者がたくさんいる学校も多く、正規試験突破ルートだと難関大クラスという場合も。
しかし、最近は新設校がずいぶん増えた。中には無試験状態の学校もある。
むろん、入るのが楽なぶんだけ教育内容の信頼性は落ちる。
養成学校の入試科目は学校ごとにバラバラだ。国数英社理と盛りだくさんなところ、一般常識と小論文だけといったところまで。
面接は全学校で課されている。
学費は3年制の専門学校で、卒業までに3〜600万円かかる。大学は京都の明治鍼灸大学がひとつだけあるが、4年間で1000万円以上。短大の学費も専門学校よりも割高だ。
働きながら夜間コースに通うことも可能だが、ある程度まとまった軍資金は用意したい。
資格は3セットで!
法的には「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ師圧師」は各々独立した資格だ。
もっと細かくいえば、「あん摩」は中国医学を、「マッサージ」はヨーロッパの伝統医学を源とし、「指圧」はアメリカの整体法と日本独自の民間療法をブレンドしたもの。
実はまったく別々の成り立ちのものを、「手や指で施術することでは一緒だから」という共通性だけでまとめてしまった資格なのだ。
ただ実際は、「はり師」と「きゅう師」をセットで取得するのが当たり前で、「あん摩」もたいていの人が同時取得している。
資格がいくつでも養成学校での必要単位は数単位しか違わない。
先々の「ツブシ」のことを考えて、三つ取得を前提とすること。
だが、学校によっては「あん摩」のコースがないところもあるので要注意である。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師の仕事
「はり師」「きゆう師」「あん摩マッサージ指圧師」はそれぞれ別個の資格なのだが、同時取得する人がほとんどなので、ここではまとめて「鍼灸師」としておく。
原則的に無資格者がその施術をすることができない独占業務資格で、治療院の開業権も有する国家資格だ。社会的な認知度も高い。
けれども、もし読者が
「医者になるのは大変だから」「組織の外で自由に働きたいから」
といった理由だけで志望するならば、いつか挫折感を味わうことになると思う。
それは第一に「鍼灸の学問体系と有効性がいまだ不確定だから」で、
第二に「医師に比べ法的制限が巌しいから」である。
鍼灸の歴史は近代医学よりもはるかに長い。
飛鳥時代に仏教と一緒に大陸からやってきた伝統医術だ。
その後の長い変遷史を経て、日本独自のスタイルを形作っている。
ひとつの学問体系に収束することなく、考え方や方法論が分化、複雑化してきたともいえる。
鍼灸師を志し、鍼灸学校に進学した学生たちは、まずこの医術の「とりとめのなさ」に戸惑うことだろう。
先輩鍼灸師である学校の先生たちの話も、先生ごとに論が180度違っていたりする。
同じ患者の同じ訴えに対しても、施術者ごとの見立てがまちまちだったりする。
国家試験で鍼灸の専門問題の数が妙に少ないのも当然かもしれない。
業界内で統一見解が出せないポイントがあまりにも多すぎ、ごく基本的な専門知識の確認しか試験問題にできないのだ。
資格を取得し、どこかの治療院に就職をする際にも迷うことだろう。
百人百派とさえ言える師匠選びは、真面目に検討するほど難しい。
また、開業鍼灸師の少なからずが「治せない鍼灸師」かもしれないという事実に直面もする。
患者が群がり懐具合も豊かそうな鍼灸師が、実は単なるハッタリ上手だったりとか、鍼灸で「治った」という例のほとんどが単なるプラシーボ効果だ、という説に納得してしまったりとか……。
そもそも伝統医術系の代替医療のほとんどは、効果のほどが実証しにくい思考法の上にある。
鍼灸師は施術経験を重ねながら、「自分のやり方はこうだ」という確信を各自が模索していかねばならない。
とりあえず基本的な治療マニュアルが共有されている近代医学とは、そこがまったく異なるのだ。
だから、「医師になるのは大変だから」という動機は歓迎できないのだ。
第二の「法的制限」についても知っておこう。
医師に許され鍼灸師に許されざる行為は、診断(病名をつけること)、レントゲンや血圧計などの診察道具の使用、骨折などの運動器の損傷の治療、出血をともなう溶血などの施術法、といろいろある。
意外にできないことが多いのである。
対して医師は訓練、経験がゼロでも、鍼灸あん摩マッサージ師圧の施術をすることができる。
経済的効率の悪いそれらにわざわざ手を出す医師は稀だが、それにしても納得しがたい権限の格差である。
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