柔道整復師の資格と仕事内容
接骨院、整骨院、ほねつぎ…。スポーツ少年からお年寄りまで、いろんな名前で親しまれている「柔道整復師」。
保険治療が行える国家資格として、只今人気急上昇。
その人気の秘密と資格取得方法をわかりやすく紹介する。
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試験概要
受験資格
養成学校の卒業者
試験日
3月上旬
試験科目
整形外科学、ジュ宇津整復理論および関係法規など
試験傾向
広範囲丸暗記型、筆記試験のみ
合格率
80%台
柔道整復師の資格試験の難易度は?
資格試験よりも養成校の入試突破のほうが難しいのは鍼灸師と同じ。
いや、鍼灸師の場合よりも養成校のコネ入学が多いから、まっとうな受験では数十倍の倍率を覚悟しておいたほうがいい。
ただ、説明したように養成校は急増中。新設校なら壁も低いだろう。
3年制の専門学校の学費総額は3〜600万円。平均的には鍼灸師よりも高めの学校が多い。
柔道整復師の仕事
「柔道整復師」が初耳でも、「接骨医」「整骨医」「はねつぎの先生」と言い換えれば知らぬほうが稀だろう。
柔道整復術は日本古来の柔術を基本に、中国医学や近代医学をミックスした医療技術である。
打撲、捻挫、肉離れ、脱臼、骨折などの外傷を、主に素手で整復する手技。柔整師はその専門家であり、柔整資格は医者以外に同様の治療行為を許さない業務独占資格である。
この資格は知るひとぞ知る「オイシイ医療資格」だった。
なんといっても、健康保険が扱えるからである。鍼灸師とは違い、医師の同意書を必要としない。
地域医療機関として古くから機能していたこともあり、かつてはとにかく儲かる職業であった。
が、近年、その様子が変わった。
すでに都市部では供給過剰気味。加えて、2000年に大きな転換点が来た。
以前は柔整師養成学校の募集人数には全国で1000人程度という枠があったのだが、それが裁判で違法とされ、同年から人数倍増となったのである。もうすぐ3000人程度まで増えるといわれている。
この裁判のおかげで、接骨院数も増加し、「オイシイ」どころか経営が成り立たないケースも出てきた。
また、保険財政の悪化のしわ寄せで、柔整師の仕事の単価も引き下げ方向となった。
さらに、これまでは整形外科医から紹介された患者を診るという場合が少なくなかったのだが、開業医のほうの経営も難しくなってきたため紹介数も減。
患者側にも「レントゲンが撮れない接骨院より整形外科で」という傾向が強くなってきている。
こうなってしまったのには粗雑な医療行政の問題だけでなく、柔整師側の問題もある。
保険が扱えるという権限を悪用し、不正請求で不当に潤っていた一部の柔整師たちが少なからずいたのである。
そして養成学校さえ出ればすぐに独立可能、開業資金の早期回収も可能なことから、修業期間なしの柔整師も多すぎた。
特に後者は論外な話で、骨折患者の整復もできない開業柔整師が、今でもけっこういるという。貯めてきたツケの結果、である。
まだ、それでも「オイシイ」イメージで養成学校に入ってくる人間はいる。
高校や大学で柔道一筋だった者、警察官、接骨院経営者の二世といったあたりが、代表的な資格取得者層だ。
保険の件で、鍼灸師がW資格取りすることも多い。最近は脱サラ組も増えている。
いずれイメージも変わろうが、資格取得後は、修業のために整形外科か大きな接骨院に就職することをお勧めする。
整形外科での給料は月収20万円台前半、接骨院では徒弟制度感覚のところが多く、10万円台が大半だ。
開業柔整師の収入は下降している。
年収500万円以下は少なく、1000万円超も珍しくはないようだが、整形医を雇えるほど羽振りのいい接骨院経営者はめったにいないだろう(かつてはいたのだ!)。
業界の体質はまだまだ問題ありで、閉鎖的。本気でこの資格の「技」に興味をひかれる者が、体質改善していくしかない。
柔整師の保険適用について
柔整師が保険扱いで患者を診る場合、医師の同意書は必要ないか、医師の同意は必要とされている。
緊急処置以外はその旨を施術録に記さねばならないが、実際はそれが厳しくチェックされるわけでもなく、同意云々関係なしにほとんどの施術を保険適用としている。
この甘い慣習は、明治時代に職を失った元武士(柔道家)たちのきゅう救済的職業だった、という歴史の延長らしい。
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