産業カウンセラーを目指す方へ
産業カウンセリング入門改訂版
産業カウンセラーになりたい人のために
臨床心理士のカウンセリングが精神的に病的な状態にある人を、いかに正常な状態にしていくかと志向するのに対し、
産業カウンセラーの場合はもう少し幅が広い。会社という集団内で生じる人間関係の諸問題を、適切に処理していくためのコーディネーターといった側面も有している。
職業として成り立たなくても、その知識を一般人が使える機会は意外にあるだろう。
実際、取得者の主流は「仕事の役に立つかもしれない」という動機で勉強を始めた、一般企業内の人事や労務の担当者たちだ。
そこで、志望者に強く言っておきたいことがひとつ。
産業カウンセラーの資格は厚生労働省の管轄下にある。
厚生労働省は労働者の権利保護を任とする。
けれども、産業カウンセラーのスキルは、その性格上、場合によっては企業側の行き過ぎた社員管理として使われかねない「危険性」も抱えている。
だから、あくまで相談者の立場にたち、資本の論理に侵されない倫理意識がきわめて重要なのだ。
カウンセリングをボランティアでする場合にも、これだけは忘れてはいけない。
この資格は容易に取得できる。
取得すれば、誰だって身近な人のカウンセリングをしたくなる。
その際の「危険性」にも注意されたい。
他人のこころをいじる行為を下手にすれば、その人の一生問題になってしまうかもしれない、ということだ。
養成講座や先輩カウンセラーが□を酸っぱくして言うだろうが、素人のカウンセリングは怖い。
たった7ヶ月程度の勉強で、プロになったなどとは思わないこと。
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