企業側は、資格取得者を評価しているか
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毎年、新入社員採用時になると、新聞に各社人事担当者が、「わが社はこういう人材を取りたい」という記事が掲載される。
企業の人事担当者が求める新入社員像とは、一言で言うと「チャレンジ精神に富み、創造力があって、かつ柔軟性のある人材」というものである。
いちいちもっともなことだなと感心しながらも、「毎年言っていることは変わらないな」と私は思う。
私達の新入社員の頃は、第1番に大学名だった。早慶上智などの有名大学だと企業の扱いも違った。
もう一つは、体育会出身であることだった。
体育会といえば「明るい、協調性に富む、声が大きい、上下関係の規律を守れる」など、当時の企業側にとって喉から手が出るほど欲しい人材だった。
事実、私のような並の大学出身者でも体育会出身というだけで当時は、世間でいう良い会社に就職できたのである。
偏差値の高い大学も体育会出身も当時の就職戦線を勝ち抜くためには、重要な資格だったのかもしれない。
一方、今の学生は就職のために大学時代から資格を取得する例も多々あるという。
しかし、私がここで注目しているのは企業の採用担当者が「資格」については、少しも触れていないことである。
「わが社は、不動産を扱っているから、鑑定士の資格取得者がぜひ欲しい」とか、「これからは○○士がないと、この業界は勤まりませんよ」
とか言っているのは聞いたことがない。
すなわち、企業は本音では資格をそれほど高く評価していない。
確かに22歳の学生が中小企業診断士の資格を引っさげて会社を訪問し、「私は中小企業診断士を在学中に取得しました。
マーケティング能力にも長けていますので、ぜひ御社の企画部門で仕事がしたいです」と言ってもおそらく、会社はそれほど真剣には聞いてくれないだろう。
英会話についても、会社は英語ができないよりはできたほうが望ましいと言っているのであって採用の絶対条件にはならないのである。
「TOEICの得点850点です」と言っても、「それはすごいですね」と簡単に受け流されてしまうのではないだろうか。
いたずらにたくさん資格を引っさげて採用試験に登場しても、最初から会社には見透かされているのである。
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