「資格が昇進・昇格に有利に働く」は本当か?
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会社に入ってから資格を取得した場合はどうか。
結論から言うと、会社は資格取得者をそれほど高く評価していない。
会社が人を評価するのはあくまでその人物の実務能力である。
会社がその人物を資格だけで評価するほど甘くないのが現実である。
しかしこれも一概には言えない部分もある。
その一例は金融機関の奨励する中小企業診断士や不動産会社が社員に勧める宅地建物取引主任者等である。
地域密着型の金融機関は、リテールサポート機能を充実させるため経営全般がわかり、かつコンサルティングセールスのできる行員を欲しがっている。
融資だけでなく経営について融資先にアドバイスできる行員を多数抱えれば、金融機関としてのイメージアップにもつながると考えたのだろう。
その一環として、診断士の資格取得を銀行は行員に勧めている。
私の友人から聞いたのだが、その友人が10数年前に中小企業診断士の資格を勉強していたとき、周りに随分、金融機関の人がいたと話していた。
彼らは一様にロを揃え、「診断士取得は会社の業務命令だ」とか「診断士を取得すれば、上司から良い評価をもらえる」などと言っていたそうだ。
しかし、試験の結果はどうだったかというと、金融機関の人たちは皆優秀にもかからずハタハタと診断士試験に落ち続けていた。
東大や早大等の有名大学出のエリートでも診断士試験のような割とファジーな資格は苦手なのだろう。
余談だが、中小企業診断士の2次試験は確固たる正解など存在しない。
2次試験は問題解決能力や提案力を見るのであって、これしかないなどという答えなど存在しないのである。
頭の柔らかい人に有利な試験問題なのである。
彼らは、会社に入りそろそろ目の前に管理職がちらついて、同僚と自分を差別化するために診断士を目指すのである。
そのほかに会社から選抜されて資格取得に精を出す人もいる。
この間、付き合いもほどほどに勉強をするのだから相当なプレッシャーのはずである。
資格を首尾よく取れれば、ある種の尊敬のまなざしで会社では迎えられる。
しかし、出世にプラスになるだけの決定打にはならない。
顧客に会ったときに取った資格を刷り込んである名刺を差し出した瞬間、ささやかな喜びを感じる程度である。
資格とは所詮その程度のものと理解しておいたほうが賢明である。
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