資格は1つで十分である
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生涯に1つ資格を取ろう。どんな資格でも1つで十分である。
自分が本気で選んだ資格ならば、その資格を信じよう。その上さらに資格は必要ない。
司法書士が税務に弱いからといって今から税理士の資格を取得する必要はないのである。
自分で弱い分野があると思ったら、知識を身に付けるか実務を学べばよいことである。
あえてこの人が、司法書士から税理士に転身を図るというなら別ではあるが、
2つの肩書はむしろ自分の専門性を弱めるというのが私の考え方である。
よく、名刺交換の際に名前の下に何行も訳のわからない資格を印刷している人がいるが、こういう人と会うと、「結局、あなたのご専門は何ですか」と聞き返したくなる。
これは果たして私だけが、そう感じるのだろうか。
数年前、ある企業の社長の運転手を長年やっていた人に話を聞いたのだが、彼は1枚の運転免許証だけで30年以上家族を養ってきたと話していた。
昭和30年代初頭に運転免許を取った彼は、貴重な存在だったということだ。
当時は車もそれほど普及していないために運転免許証を持っている人はことのほか少なく、十分希少価値があったという。
若いころ自衛隊にいた彼は、業務上、強制的に運転免許を取ることになり、それがその後の彼の生活基盤を支えることになったということである。
この考え方が生涯一資格である。
ダブルライセンスにこだわるのは我々サラリーマンだけである。
今流行のダブルライセンス取得に乗せられることはない。
1つの資格で専門分野を極めれば食べていくことができるよい事例である。
1つの資格さえ生かせない人間に2つの資格は生かせないのである。
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