推論プロセスを数学に学ぶ
知識を習得することは「できるビジネスマンになるための基礎中の基礎です。
しかし、それだけでは単なる「物知り」に終わってしまい、「ビジネス心理戦」を勝ち抜いていくことはできません。
そこで必要となってくるのが「推論能力」です。
外から材料をインプットする記憶の作業とはちがって、推論数学の推論パターンはあらゆる問題解決に応用することができる。
は、純粋に脳のなかだけで行うものです。
個人差が大きいばかりでなく、まわりからはなかなか見えにくいという特徴をもっており、量より質が問われます。
そのわりには「この推論がよい」という「正解」もないので、推論能力を磨くための理想テクニックはイメージしにくいかもしれません。
しかしじつは、実用的トレーニング法はあるのです。
ここではそのような推論トレーニングの方法を紹介することにしましょう。
思考の大原則は、知識を用いて推論を行うことです。
知識を加工することなくふだんの会話のネタや資格試験の解答に利用しているだけでは、すぐれたビジネス思考力を培うことはできません。
知識を用いて推論を行う有効なトレーニングは、学校でだれもが行ってきた数学のプロセスに学ぶことができます。
公式や解法を覚え、実際に問題を解くなかで解法に関する知識を深めていくのが数学の問題解決方法です。
知っているかぎりの解法を使いながら問題に取り組む繰り返し作業のなかで、その間題に使える解法。
パターンを適切に取捨選択すること、すなわち推論の幅を広げることができます。
昔から「数学ができる人は頭がよい」といわれてきましたが、これは数学的ひらめきがすぐれているというより、知識を用いて行う推論能力に長けているという意味だと解釈できます。
そもそも数学で大切なのは、思い浮かぶかぎりの解法パターンをあきらめずに試行することです。
これこそが、推論トレーニングそのものなのです。
なお、数学は、実社会で役に立たない学問の最たる例として扱われることがありますが、それは明らかにまちがいです。
趣味的に高校レベルの数学の問題集を解くだけでも格好の頭の体操になり、知識を用いて推論を行うトレーニングにつながるものなので、決して軽視できません。
知識を用いた推論にはそのほかにも、インターネットなどで集めた世界情勢に関する知識から世界の動きを予測してみたり、仲間を集めてディベートを行うなどのトレーニングが考えられます。
身近なところで、独立や転職を想像しながら、自分がこれまで得てきた知識を異なる職場でどのように応用できるか空想してみるのも、推論を豊かにするおもしろい方法になるでしょう。
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