年をとっても記憶力は高められる
学歴社会が崩壊しつつあるなどと聞くと、知識をもつこと自体が悪いことのように曲解してしまう人がいます。
すでに確認したように、これは明らかなまちがいです。
推論やメタ認知を活用するベースとなるのは知識です。
そこで、ここでは、記憶のメカニズムに触れつつ記憶力アップのテクニックに迫っていきましょう。
人間は日々さまざまな体験をし、本や新聞、テレビなどを通じて多くの情報と出会います。
生きていくことそれ自体が知識を吸収することの繰り返しともいえますが、残念なことに、毎日見聞きするこれらの情報のすべてが知識となって定着しているわけではありません。
情報を推論の材料として「使える知識」とするには、記憶するという作業があらためて必要になってくるのです。
学校で習う社会科のように、知識の多寡を問う科目で成績が悪いケースを検討してみると、およそふたつの理由が考えられます。
ひとつはあまり勉強をしていない、入力情報自体が少ないケースで、これは論外です。
もうひとつは、勉強はしているものの記憶力が悪くて覚えられないケースです。
一般的に、記憶力のよしあしは、生まれつきの要素が強いと考えられています。
個人差が大きいことはたしかですが、概していえるのは、二十代ころをピークに、徐々に衰えていく傾向があることです。
たとえば、アメリカで行われたある記憶テストでは、こんな結果が出ています。
それによると、17歳から29歳を母集団とした得点分布を基準とした偏差値で40以下になるような点しかとれなかった人の割合を見ると、30代が26パーセント、40代30パーセント、50代41パーセント、60代で52パーセントでした。
しかしこの種の記憶テストは、10分かそこらの間、どの程度のことを覚えていることができるかを見るものです。
使える知識として長期間記憶にとどめておく能力は、脳がその情報をどう処理していくかという能力とも深く関わってきますから、実験の結果がそのまま記憶力を物語っていることにはなりません。
しかし、脳の基本的な機能としての記憶力が、年齢とともに低下していく宿命は自覚しておいていいでしょう。
古典的な心理学モデルでいえば、記憶に関する仕組みは、
- (1)記銘プロセス(情報の入力)
- (2)保持プロセス(情報の貯蔵)
- (3)想起段階(情報の出力)
の三段階に分けることができます。
それぞれの段階の特性を知ることで、記憶がうまく機能するテクニックを駆使すれば、記憶力は年齢にあまり関係なく高めていくことができます。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:ビジネス思考力を鍛える勉強法
トラックバック(0)
http://blog.shigoto-shikaku.com/mt/mt-tb.cgi/6518



