くじけそうなときこそ人脈活用
困ったときに支え合える仲間がいることほど心強いことはありません。
そんな仲間とともに目標に向かって努力し、その途上で励まし合うことができれば、仕事に限らず何をするにも大きな成果が期待できます。
「それならば今日から親友づくりに励もう」とだれもが考えたくなるところですが、親友づくりはそう簡単にできるものではありません。
もともと人間の心は、ここを押せばこう反応するという単純なつくりにはなっていません。
親友のつくり方のマニュアルなどといった都合のいいものは、この世の中にはないのです。
そうはいっても、精神科医の立場から、どうすれば仲間や親友ができやすいかという原則論ならアドバイスできます。
以下にそのヒントをいくつか示しますので、現実の人間関係のなかでいろいろ動きながら試してみてください。
いい面も悪い面も含めて好きになる
外面はしっかりしているように見えても、そのじつ内面がぐらぐら揺れていることは往々にしてあります。
人にはだれでも心が不安定な時期はあるし、鼻につく欠点のひとつやふたつは持ち合わせているでしょう。
したがって、常に自分を支えてくれる「完璧な友」を求めていては、支え合える関係など築けるはずもありません。
親友とて、理想や幻想のなかに住んでいるのではなく、ほどほどの現実のなかにいる生身の人間です。
いい面もあれば悪い面もあるのは当然で、悪い面を認めたところに本当の人間関係はあります。
成熟した親友関係というのも、じつはこんな暗黙の合意の上に成り立つものなのです。
これからわかり合っていく関係
自分のことをまったく知らない相手に、「あなたのことが好きです。つき合ってください」といきなり告白したところで、相手は面食らうだけです。
恋愛が成就するまでには、日頃からそれとなく意思表示を行いながら関係を密にしていく段階をふんでいく必要があります。
支え合う仲間をつくるのも同じことです。
初対面なのにいきなり深刻な話をされても、相手は気味悪がるか警戒するだけです。
そうではなく、徐々に関係をつくっていくつもりで、長いつき合いのなかで試行錯誤しながら理解を深めていくべきです。
話す前から相手に過度な期待や幻想を抱いてしまうと、コミュニケーションも不自然かつ一方的なものになりかねません。
自分のことを理解してほしいのなら、まずは相手のことを理解するのが一番です。
下心だけでは関係は長続きしない
あいつは自分にとって役に立つやつだから、友人になりたい。
こんな目的だけでつき合っている場合、その関係は長続きしないものです。
互いに相手から得られるものを期待するのは、決して悪いことではありません。
ただ、それ以前に、親友関係を築くには「こいつとは気が合いそうだ」というフィーリングが必要です。
この感覚は徐々に感じ合うこともあるので、最初のきっかけは「下心ありき」でもOKです。
それでも最終的には、フィーリングに支えられて互いが理解し合い、そのうえで課題を共有しながら協力を深めていくのが理想です。
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