「理解」を深めて記憶力の幅を広げる
「注意」と同じく、情報を入力する際に大事なもうひとつの要素が「理解」です。
カラオケの歌詞にしても、英語のものより日本語のほうが覚えやすいように、理解できるもののほうがはるかに記憶しやすいのです。
この仕組みもやはり、興味や関心に関係しています。
理解できることは、もともとそうでないことに比べてもおもしろく感じられるものです。
理解を通じて関心が高まり、注意力を高め「理解できる」入門書探しは勉強の基本。
まずはそれ「だけ」を覚えればいい。
ることができれば、それだけで記憶力もよくなるというわけです。
理解の場合、注意と比べると意識的に高めることができるという優位性があります。
そのうえ、結果的に関心も高まります。
たとえば、それまでつまらないと思っていた勉強が、自分に合った解説書に出合ったのをきっかけにおもしろくなったなどという話も、受験生たちの間ではよく聞かれる話です。
このことは勉強の必要性を感じるテーマに対して、自分にとって理解しやすい解説をしている本を探すだけで、勉強や記憶の効率を上げることが可能だということを意味しています。
興味のある分野、あるいは資格試験などの勉強にしてもそうですが、相性の合う入門書、解説書を見つけることは、まさに勉強を進めるうえでの基本中の基本です。
具体的には、ひたすら立ち読みをして、「これならば」と納得できる本を探すのがとりあえずは賢明でしょう。
めざすものが資格試験などの勉強ならば、講義がよくわかると評判の予備校、対策塾の門をたたくのもいい方法です。
評判が高いところは、概して理解させることがうまい、教え上手である可能性が高いものです。
理解を進めるためにもうひとつ大事なのは、自分の理解度、記憶状態の確認です。
きちんと理解していないのにわかったつもりになっているようでは、記憶に残るはずもありません。
学校の勉強では、中間テスト、期末テストなど強制的に受けなければならない試験を理解状態の確認に使えますが、自発的に行う大人の勉強ではそうもいきません。
そこで、私が受験勉強のテクニックとして提唱している「黒塗り勉強法」を応用することをおすすめします。
本来復習効果をねらったこの勉強法は、理解度のチェックにも有効だからです。
そのほかに手っ取り早くできる方法として考えられるのは、自分が覚えたことを人に伝えるやり方です。
人に上手に説明できないようでは、まだまだ理解が中途半端なのです。
うまく説明できなかった部分を重点的に復習することで、勉強の能率が上がるでしょう。
ちなみに、これと似た方法に、教訓帰納というテクニックがあります。
ある問題を解いたり、答えを教えてもらった後、「なぜ解けなかったか」「その間題からなにを学んだか」という教訓を一般的ルールとして引き出すものです。
理解を深めることを目的にしたこうしたテクニックもまた、記憶を高めるうえで効果的です。
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