社会福祉士の求人状況は?
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国家資格としての意味が見出しにくい福祉士だが、大学の学科や専門養成校は乱立状態にある。
毎年誕生する人数もどんどん増えている。
はたして、そうした新人たちの受け入れ先は十分なのか?
こちらの答えも渋いものになる。
もともと老人介護職以外の求人はあまりなかった福祉界だから、当然といえばそうなのである。
福祉サービス会社や介護保険関係の施設がたくさん新設されてはいる。
が、それらで求められているのはやはり介護職が中心だ。
介護福祉士やヘルパー2級の求人のほうがはるかに多い。
社会福祉士を配置しなければならない義務規定がないこともあり(将来はわからない)、施設増=求人増とは結びつかない。
加えて、2000年の介護保険制度の導入後、求人はさらに減ってしまった。
この保険を扱う施設の「総合職」採用では、ケアマネジャーの資格所有者を求めはじめた。
就職市場においては、福祉士はケアマネに食われてしまっている。
社会福祉士の資格所有者は、すでにいずれかの福祉の職場で働いていて、
「対外的な信用を得るため」
「勉強をし直すため」
「受験資格があるのでせっかくだから」
取ったというケースが非常に多い。
そうした場合なら、そのまま勤めてケアマネの資格を取って、転職することも可能だが……。
けれども、これから資格取得を考えているひとたちには、
「本気で目指しているなら取っておけ」とアドバイスしたい。
介護以外の仕事「も」したい場合には無駄ではない。
そこで大事なのは、受験資格を得るために入学する大学や養成校を厳選せよ、ということだ。
伝統と実績のある有力校を強く勧める。
新設校や歴史の浅い学校に比べ、就職コネクションと実習先の紹介力が相当に違う。
具体的には各校の就職実績を比較し、優良校に「就職はできるのか?」と、直接問い合わせること。
まともな学校ならばそれなりの回答があるはずだ。
あいまいな回答しか返って来なかったら、行くべきではない。
福祉業界の就職に男女差はない。
30歳以上のSW職採用は、残念ながら絶望的に少ない。
介護系の資格を取って、とりあえずは介護職からステップアップしていく可能性を追求すべきかもしれない。
収入については、介護保険導入以前の社会福祉法人では「公務員に準ずる」としていた。
だが、現在は給与体系を見直し、ぐっと下げたところが大半。
経験5年未満で月の手取りが20万以下という場合が多い。
介護職で働く場合は介護福祉士と同額が普通だし、そうでなくても上乗せ額は微々たるものだ。
ただ、薄給ぶりを嘆く現役SWはあまりいない。
優秀なひとほど、収入の問題よりも自分の仕事のスキルアップに懸命で、職場に対しては業務内容の改善を求めている。
資格をもっているだけの「雑用係」も多いが、各専門分野には学者顔負けの先駆者が必ずいる。
モチベーションの高い若手同士のネットワークも増えてきている。
福祉の仕事は、ヒトと交わる仕事。その方法に公式がないように、社会福祉士の道にも王道はない。
独力で道を開いていく力こそが求められている。
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