介護福祉士の待遇と収入面は?
恵まれた待遇でないことは覚悟しよう
「介護のプロ」としての資格が、十分な社会的認知を得ているかといえば、その答えはイエスでもありノーでもある。
介護福祉士は名称独占資格だが、実際に就職やホームヘルプの仕事を探す際には、そこそこ有効なパスポートの役割を果たしてくれる。
この資格の所有を採用条件とする職場は、今後も増えていくものと思われる。
だが、特に介護保険制度の導入後、雇用者側の人件費コスト意識が強まっている。
そのおかげで正職員や常勤の働き口が減ってしまった。
有資格者といえども「常勤並みの仕事内容を要求される非常勤採用」という雇用形態がとても多くなってしまった。
一人あたりの仕事量がグッと増え、労働環境が悪化しているという不満の声は大きい。
希望通りの勤務形態で働く、安定した身分で満足のいくレベルの仕事をするためには、数を当たって職場を厳選する努力が必須である。
収入面もかなり厳しい。
職場や地域によって相場の違いはある(首都圏は比較的恵まれている)ものの、
経験5年末満では諸手当込みの手取り月収15〜18万円、5年を過ぎて年収300万円台といったところが平均値だ。
よく「介護職の給料は地方公務員並み」と言われるが、これは以前の話である。
さらに、就業年数による収入のアップ率が非常に低いことも知っておきたい。
妻帯者であれば、共稼ぎが前提となるはずである。
すでに介護士として働いている人たちの少なからずは、いずれ相談援助職や福祉サービスのコーディネーター職へ移行していくことを考えている。
その際、社会福祉士やケアマネジャーの資格を取ることが考えられるが、はたしてそれだけの職の受け皿があるだろうか。
新卒の社会福祉士よりは「経験が買われる」ものの、楽勝とはいかない。
今のところ、典型的なステップアップのパターンは確立されていないと思っていただきたい。
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